2023/12/05
【設計事務所のデザインコラム】#28一ヶ月間毎日記事を書いて得たモノ
一ヶ月間、毎日記事を書いてみて得たモノ。
文章の書き方を教えれるほど上手くはなれてないけど、「続ける」ということの考え方やマインドはどうやらわかってきたので、サボり癖がついた時に振り返るため、「一カ月記念記事」として書き留めておこうと思う。
毎日投稿で得たもの、結論から言うと・・・
最初は毎日投稿できるの?って思ってた僕だが、驚くことに今は嫌じゃない。自分の考えを世に発信する楽しさを覚えたのだろう。ただ「書きたい!」と積極的になるには、あと一ヶ月はかかると思う。
ルーティン化しようと、出勤したらまず記事を書く!って決めてたけど、2週間も続ければ、慣れてくる。逆にやらなければ!って身体になってくるのが面白い。
これは若いころ、一級建築士の試験勉強の時に学んだことだ。
難関と言われる試験に僕がどう立ち向かったか…
それは「身体造り」から始めたのだ。と言っても筋トレとか、そういう類のものではなく、勉強しないと不安になる身体。
当時の僕の勉強方法は「ドラゴン桜」の完全コピーをする!だ。
漫画「ドラゴン桜」で、確か生徒を学校に泊まり込みで勉強漬けにする場面があったと思う。これを真似して仕事の長期連休中に窓のシャッターを閉め、時計を全て排除し、トイレ以外は勉強スペースから出ない生活をした。もちろん食事も全てその机の上だ。
これをするとどうなるか?
今が朝か、夜か次第にわからなくなってくる。
そうすると何時間勉強したかわからなくなってくる。例えば5時間勉強した!っていう満足感で、自分自身に「質」ではなく「量」での成果を与えることは当時の僕は危険と思っていた。ただそんなすぐに質の高い勉強ができるとも思っていなかったことも事実。
なので質の高い勉強ができるまでは、量をこなして勉強しないと不安になる身体づくりを目指した。
要はルーティン化だ。
毎日やることを定着してから、次のステップの質を上げる。
「継続」を実現するために最初にやること、それは「身体づくり」だと感じた。
最初の記事はどうしても「やるぞっ!」となって力を入れすぎる。
そうすると、どんどん自分の記事の中身がスカスカになってくるのが分かってくる。ただ頑張りすぎない程度に長く続けるということは、今の世の中許されない気がしている。BlogやVlogならいいけど、情報を伝えることや考えを伝えることを記事にするときはなおさらだ。
僕の場合、最初は敬語、そのあと「である調」になり、最終的には敬語と「である調」をミックスした記事にしている。
文章としては2流かもしれない。ただ、言葉に自分なりの「熱量」を持たせたい場合、取り繕うことをせず、普段の話し方で文章に起こす。
そうすると伝えたいニュアンスが届きやすい。
「自分の言葉」を理解して、それを届ける。
時と場合によるけど、この方法は今回学んだことだ。
僕は基本的に建築・インテリアの考えや普段考えていることを記事にしている。これに嘘は無い。そして普段クライアントと話している内容だ。
普段の話を文章にするとどうなるか・・・
「要点がみつかる」だと思う。
なんとなく「こう伝えたい」ということが、文字化することで明確になる。そして文字化によって次話す時により伝わる言葉をチョイスできる。
これは自分の考えを整理整頓しているということなのだろう。
記事を書きながら、違う考えも生まれてくる。
文章化ということはデザインの発想を生むものだし、自問自答するもの、なんか「壁当て」しているような感覚になる。
伝える能力は「話す」と同時に「文章化する」ということも大事だと気付かされた。
自分の記事を書き終えて、一息つきながら他の方の記事を読むと何が分かるか・・・それは単純、違いがわかる。
この「違い」が重要で、自分の記事を相対評価することで「自分の立ち位置」がわかる。そうすると、影響力が分かる。
影響力がつくとどうなるか・・・それはどうでもいい話でも見たくなる。この心理は「こんなすごい文章を書いている人は普段どんな感じなのかなぁ」ってことだと思う。
僕はまだ影響力を発揮する側ではなく、影響を受ける側だけど、比較することで自分の改善点が見えて、それを是正して評価された時はやっぱり嬉しい。こういう小さな喜びが継続につながるんじゃないかなぁ・・・
ただ一つだけ断言できることがある。
それは評価されている記事はほぼすべて「自分の言葉」で書いているということだ。
これが分かっただけでもでかい。
英語が喋れなくても何とかなる人は、自分の言葉を口からだけではなく体全体や表情で表現する。こういう人が何とかなる、そして魅力的だ。まさに出川哲郎力といったところだろう。
文章を書くと、どう表現するか悩むときがある。角が立つ言葉や柔らかすぎて伝わらない表現など、頭を悩ませることがしばしばだ。
この考えるということは建築で言うとディテールをつめていく作業と同じだ。
言葉じりや冒頭のインパクト、まさにYoutubeのサムネがいい例かもしれない。どんな動画でもわずか7文字程度の短い文章で人は判断すると思うので、伝えたい言葉を「一言で納める力」を考えるようになる。
これはさまざまな要望に折り合いをつける建築の仕事と似ている。
建築以外でも似ている仕事は多いかもしれない。
言葉を作る、文章を書くことで、その副産物は無限にあるなぁって感じた。
これが1ヶ月間毎日記事を書いて得たモノだろう。
明日からは少しだけペースを落としますが、また建築やインテリアの考えを自分なりの言葉で伝えていきたいと思います。
今回はここまで。
ありがとうございました。
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