2024/10/07
クロスの選び方は2パターンの考え方がある?
今回は、「クロスの選び方」や「ポイントとすること」について聞いてみたお話です。
好きなカラーやテクスチャーから選ぶパターンと建築部材を先に選びそれに調和するものを選ぶパターンがあるそうです。
建築部材との調和は本当に見え方が変わるなぁ・・と改めて感じました。
自分がどう空間にしたいかをまず考えて、それに合わせて選び方を変えていくといいなと思いました!すこしでも参考になりますと嬉しいです。
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A1.ベースクロスは背景としてどのぐらいのテクスチャーを出すかや、色合いをどうするかということを考えるのが基本。
壁、天井の仕上げってクロス以外もいっぱいあるじゃん。
その中でクロスを選択する場合は、どういう時なのかっていうのと・・どう表現したいのかっていうのがまず前提にあるよね。
最近はクロス自体のクオリティがすごく上がっているんだよ。
テクスチャーもそうだし、ムラ感とか色合いも割と良いのがきてるので、はり方とか種類さえ間違えなければ、ぱっと見クロスって分からないものも結構多いんだよね。
塗りはある程度コストがかかっちゃうから、コストをどこにかけようと思った時に壁って結構な量だから、コストパフォーマンスが高いクロスにしておこうという方もいるよね。
A2. 空間の全体の背景を選ぶ方法は2パターンある。
グレーやグレージュってすごく雰囲気がいいんだけど、ムラ感とかを出す時に激しすぎるとめちゃくちゃ失敗する・・ポイントはちょっとムラ感を抑えたようなクロスを選ぶことかな。 3Dなどでパターン化させて▸貼って▸雰囲気を見る。
塗りとかクロスの違いって、クロスは工業化製品だから、柄がパターン化されている。パターンの繰り返しなんだよね。
塗りって人の手でコテとかローラーとか刷毛とかでやっていくから、なんとなく雰囲気を変えられる。もうちょっと抑えてと言えば 抑えられる。
クロスでやる時は同じパターンがくるんだよっていうことを想像しながら、ちょっと抑えめにやってあげるとうまくいくかな。
面積効果もあるでしょ?小さいサンプルを大きくはると1トーン明るく見える。だから、クロスを色とか柄で選ぶときのおすすめはちょっとだけ抑えめなものを選ぶこと。
ドア、照明、巾木、 スイッチコンセントとか、そういう既製品で決められた色からクロスに派生させることもある。
例えば収納が欲しいっていうことは、収納が多ければ多いほど扉がつくってことだよね?だから、壁の3分の1はもしかしたら扉かもしれないんだよね。そう思うと、壁紙の役割はなにって考えると、すっきりさせたいとか隠したいとか、シンプルにしたいってことが多い。
一番面積をとるのは建具だから、建具の色に合わせて壁紙を選ぶというのは かなり有効だと思う。建具も制作でつくるとかさ、壁紙をはれる建具もあるから既製品の建具を使うのであれば、既製品の建具の色合いに合った壁紙を選ぶというのは非常にいいかな。
因みに巾木は、L型アングルで目透かしさせるといいよね。
床と壁を12ミリから15ミリぐらい浮かすようなL型のアングルをつけて、そこに壁を落とす。
他には、アルベースっていう薄い巾木の上にプラスターボードをのせてという方法もある。目から入ってくる情報量を少なくした方が小さなストレスが減っていく。
壁紙から決めたときに、例えばムラがあるこのクロスを選びたいとなったとしても、建具は既製品だからあるもので選ばなくてはいけない。
そうなると、選択肢は壁紙と違う色の、黒や白しかないとなったときに、ちょっとうるさくなるんだよね。
だから、建具は建具で選ぶとか壁紙は壁紙で選ぶんじゃなくて、面で選ぶという方が正しいよね。
空間構成をつくって色を切り替えるところは、平面上で絶対切り替えない入隅で切り替える。なので、建築ではそういうところでちょっとずつ壁の段差をつくったりとか、天井に段差をつくったりしてあげると自然な感じになるかな。
A3.works「gallery」やworks「Grid」はそれぞれ違う方法で考えたかな。
この物件は、グレージュのシューズクロークの建具が既製品で色が決まっていて、この上の部分は壁紙。斜めの部分は、調和しそうな塗りを使っているんだよね。
キッチンの背面が既製品の建具で、この建具の上の壁も実は同じ面材をはってるんだよね。
違和感なく見せてたり、この面材の上に別の壁紙で黒でももちろんいいんだけど・・
両サイドはSOLIDOで上は木。視界に入ったときに情報量を どうしても減らさないといけないから、ちょっとニュアンスをカバーするには、同じ仕上げのものをはってあげるといい。他の部材との調和で選ぶと、空間としてきれいになる。
ベースクロスはあくまで背景としての調和というのを僕は意識をしているし、意識した方が 空間はきれいになるかな。
A4.アクセントクロスに関しては トイレとか書斎とかにはウィリアムモリスをよく使う。
見せるんだったら柄物を入れるけど、LDKでなにか遊びたいなとなったら壁紙以外のもので遊ぶと思う・・木、タイル、塗りとかかな。
民泊「yado taniguchi」は、リペアがしやすいというのと、コスト的に落としたいということで、LDKは壁紙が主体。
キッチンは背面をタイルにして、ここに泊まった時にいつもとは違うっていう感覚を出すためにタイルでごてっとデザインした。
キッチン自体もオーダーに見えるけど、ここもコストを抑えて既製品にしてるんだよね。換気扇はアリアフィーナを入れたかな。
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https://www.youtube.com/watch?v=18mJ6TdD4Q0