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2024/10/15

理想の玄関にするにはどうしたらいいの?

今回は、理想の玄関にするにはどうしたらいいの?について質問してみました!

大きく分けて2つ・・・ 1つ目は、出入り口やお客様をお出迎えするための「動線」としてきれいに見せるパターン。
2つ目は、玄関という名前を取っ払って、趣味を楽しんだりLDKと繋げてしまい「居場所」とするパターン。 歴史や文化で大きく変わる建築は常に進化し続けており、現代の考えや暮らしに合ったものを選ぶのも一つだなぁと感じました!

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Q.理想の玄関にするにはどうしたらいいですか?

動線として考えるのか、居場所として捉えるのか、玄関という考え方を まずなくすという風にすると限られた敷地の中での空間づくりがうまくいくというのが前提条件かな。

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1.動線として捉える

例1/ works「A model【平屋】」 

 

 

 

 

ここの玄関って狭くはないけど、すごい広い感じでもないんだよね。シューズインクロークをつけて玄関っていうのを非常にきれいにしながら、より広がりを見せるために大きなFIXの開口を開けたんだよね。

 

 

 

 

 

中庭に向けて玄関入ると、中庭があることで広く見えるということだよね。プライバシーを守られた中庭に対して、こういうところでお出迎えするのは ありだよね。

 

 

 

 

 

 

例2/ works「CONTRAST」 

 

 

 

 

玄関の平面的スペースがあまりとれない場合は、目の前に大きな階段を設けて・・階段って吹き抜けになるからさ、玄関と階段を合わせて非常に立派にしてお出迎えをするっていう方法もある。

 

 

 

 

玄関という考え方と階段室という考え方を空間を組み合わせて、一つの大きな空間にする。

 

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玄関は動線だから 無駄という考え方もある。廊下をなくして極力部屋として 広くとりたい人もいるよね。
そんなときは、玄関という名前をなくしてあげればいいのかなと思っていて。
時代背景というか 歴史が教えてくれる内容でもあるんだよね。
ファッションとかヘアスタイルとかって、歴史が繰り返されているでしょ?
昔流行ったファッションとかヘアスタイルが今流行ったりとかしていると思うんだけど、建築も同じで・・。
社寺仏閣から玄関という考え方が始まり、公家とか武士の武家屋敷といわれるところに玄関が取り入れられ。
そこには街の人が集まり、なにか揉め事があったらそこで解決する。お偉いさんのお屋敷の玄関で、そういうスペースを確保するというのがあったんだよね 。一般庶民に玄関をつくることを禁止にしていた時代もあるからさ。そういう身分制度が撤廃されて、玄関みたいなものをつくる。それを土間というかたちにして、台所をつけてみたりとか、「居場所」としてつくったってことだよね。あの土間って色々なことができるじゃん。現代のデザインに落とし込むと、玄関をちょっと広くして、土間の趣味スペースみたいなものをつくっても全然おかしくないんだよね。
人の居場所的要素を 加えてあげると 結構面白くなるよね。

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2.居場所として捉える

例1/ works「JOY BOX」 

 

 

 

 

 

玄関開けたら8畳ぐらいの土間があって、玄関・収納・ホール・廊下を合わせたら8畳ぐらいになる場合もあるじゃん。そこを動線としてじゃなくて居場所としてデザインにしたっていうところだよね 。

 

 

 

 

 

例2/ works「small change」 

 

 

 

 

スペースが広く取れないとしても、リビングの手前に土間があって、それが玄関と兼ねている。そのまま玄関に繋がっていて、小さいけど お庭にも繋がっている。

 

 

 

 

 

例3/ works「yado taniguchi【民泊】」 

 

 

 

 

玄関ポーチを少し広くするだけでテラスみたいなる。玄関にあがるためのステップっていうところのサイズ大きくして、壁で囲ってあげる。

 

 

 

 

他にテラスを設けずとも一緒にしちゃえば、うまい活用できてるよね。

 

 

例4/ works「LAYER」 

 

 

 

 

玄関に入る前に土間スペースがあって、外部からの視線を緩やかに仕切るために木材のレイヤーをつくっている。ここでも居場所づくりっていうのをしているよね。

 

 

 

 

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歴史や文化から紐解くとデザインがの答えが分かる?

 

デザインで困ったときは、過去の歴史とかを紐解いていくと割と答えってあるんだよね。湿気を防ぐため、上り框ってのが玄関にできて、基礎の立ち上げもある程度ないとだめ。日本の環境というか、気候に 紐解いてそうなっている。欧米・ヨーロッパは、室内へ靴のまま行っちゃうよね? だから段差をつけないとかさ。
あとは気候が違うからだよね。木がとりづらいから、石造りの家が多いとかさ。石畳の舗装されたところから室内も石 ・・靴が汚れにくいから、そのままリビングまで行っちゃうみたいな。
ドアの開き勝手も違う。日本の住宅だと外開きでしょ?海外だとさ、内開きも多い。防犯面とかもそうだよね。日本は安全だから外開きでもいいけど、防犯的にこわい国は内開きだったら自分の体重をかければ入ってこれない。
あとは、靴を脱ぐ文化だから日本だと内開きにすると靴が当たっちゃうから NGだよとか・・

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昔の文化と今の文化では違うから、玄関の在り方も変化していく

 

玄関を少し広めにしてきれいに見せるという文化がやっぱり日本は多い。
昔は玄関の中に不特定多数の知らない人が入るという前提で、そういう空間をつくっていた。
でも今は来客も少ないよね?基本知り合いしか玄関の中に入らない。
知らない人が玄関に入るまでのハードルが昔よりも高くなってるからさ。
でも、仲がいい人だったら、中を見られてもいいよね?だから、もうちょっと玄関というのを居場所にしたりとか、リビングと繋げたりしてもいいんじゃないかな。
色々な文化とか テクノロジーが発展するにつれて、こうやって間取りの考え方も 変わっていく。その辺を深堀すると、自分はどっちなんだろう?って 考えられたりするよね。

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理想の玄関にするために考えるべきこと

 

玄関でしっかり考えた方がいいところは、玄関に人を入れるのか入れないのかとか、テクノロジーとか文化の変遷によってというところを考えることかな。
具体的には、「年に1回 2回しか玄関の中に知らない人は入れないよ」という人だったら、玄関としてだけでない方法で有効活用した方がいいから・・
空間が足りないという人は、空間としてつくってあげる。
収納が足りないという人は、そこにたくさん収納をつくってあげる。
だから、玄関としての機能を備えるのはすごく狭い空間という考え方もあり。
リビングがあまり大きくできなくて、でももうちょっと広く欲しい人は、玄関とリビングを繋げちゃえばいい。そうすると玄関が玄関という名前じゃなくて土間という名前に変わる。その土間でくつろいだりとか、暮らしの幅が広がるかもしれない。

 

玄関って一番最初に目に入るその家の個性だからさ。住んでいる人の個性とリンク付けをしてあげたいと思っている。
スペースの選別をしっかりして、色々なことを深く考えてあげると自分にとって自分らしい家になるのかな。それが空気感ってやつなんです。

 

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もっと詳しく知りたい方は、ぜひYouTubeをご覧ください▾

https://www.youtube.com/watch?v=1EPcgAvusQo

 

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