2024/11/07
シンプルなインテリアコーディネートを素敵にするためには?
シンプルなインテリアコーディネートを素敵にするためには?についてお話しています。
素人からすると、シンプルこそどうしていいか分からない・・どうしたらかっこよくなるんだろう?と思い質問してみました。
「素材の力を発揮する」ということが大切だと教えてもらいました!
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ボス:シンプルなインテリアコーディネートをしたいなと思ったときに気を付けることは、余計なものをださないっていうのが基本。
シンプルって何かなっていうのをすごい考えてて、ちょっと脱線しちゃうんだけど・・シンプルで 思いつくものって、まず最初に思いついたのが「茶室」だったんだよ。茶室って「凛とする」とかさ、「静寂」とかさ。
茶室の空間に入ると、なんか「ととのう」じゃないけど、心が安定するというか 。
スタッフ:私もシンプルについて考えたんですけど、逆にシンプルっていうと 心整うっていう方に頭がいかなくて・・シンプルにすると、殺風景になって ちょっと寒々しいというか、つめたく感じるんじゃないかなって思いました。
ボス:でも、みんなが好きなシンプルって殺風景さじゃないよね?
スタッフ:そうですね。なんか、普通って思う人が多いのかな?シンプルをかっこよくみせるっていうのが難しいなと思って、今回 質問したいなと思ったんです。
ボス:それで言うと、できるだけ物を減らすことだよね。これは毎回言ってることなんだけど、本当にシンプルにするなら巾木・コンセント・スイッチ・ 照明の数を極限まで減らす。減らすか、その代替品を設けるっていうふうにすると面がきれいになるからさ。
扉の枠が嫌いなんだよ。枠の見付がさ、24ミリとかって既製品あるけど最近細くなって、6ミリとかそういうのが出てるからさ。あと枠なしもあるじゃん。目から入ってくる線をいかに減らすかっていう。面に対して直線のものをどんどん減らしていくっていうのが基本だよね。なんで枠とかを減らすっていうのはやっていけばきれいになるからシンプルに感じやすいんじゃないかな。
さっきの話に戻るけど、茶室のイメージはなんかシンプル。茶道自体がそうじゃん。茶道の本質は 「おもてなし」で、亭主が客人に対して一期一会でおもてなしをするっていうのが茶道の根本なのかなと思っているんだけど。
茶室って照明がギラギラとかなくて、障子からの間接光とかさ。身分も関係なくこの一瞬一瞬を楽しむっていうのがお茶の精神だと思うから、邪念を払って身分の差もなくシンプルにその場を楽しむっていう。
つまり、空気感がシンプルってことだよね。シンプルっていうのは空間のシンプルもあるけど、その場の雰囲気がシンプルっていうのもあると思っていて。
じゃあ人が求めてるシンプルってどっちなんだろう?っていうのをずっと考えてたんだよ。もちろん空間がシンプルっていうのはそれはそれでいいじゃん。だけど、空気感っていうか雰囲気・・世の中の喧騒から外れてシンプルに暮らすとかさ。空間ってどういう位置づけなんだろうっていうのを茶室から色々考えてた。
行為がシンプル。作法・所作がシンプル。茶道具を敬うとかさ、客人にどうおもてなしをするかその極みなわけじゃん。そういうのがシンプルだし、軸がかけてあるところを見て、この軸はこうだよねとか。お花飾ったりとか。和菓子だって基本シンプル。そういういろんな口に入るものとか、目から見るものとか、お抹茶だってシンプルだからさ。シンプルっていう出来事とか 行為っていうものが究極のシンプルなのかなっていう風に思ってて。
だから、そういう「行為」や「空気感」を生み出す空間って果たしてどういうものなのかなと考えた時に・・。
茶室の内装って全然シンプルじゃないじゃん。天井が網代があったりとか、床柱があったりとか。畳だって縁があるから色目としては多いし線も多いじゃん。全て装飾をしてるわけじゃなくて、その材料を完全に活かしているデザインだよね。網代だったら網目とか、畳だったらちゃんとしたイグサの目があるじゃん。そのイグサの目を頼りに茶道では座る位置を決めたり、お茶碗の位置決めたりとかさ。材料をそのまま素の状態で最大限に活かすことが もしかしたら 日本人にとってシンプルに繋がるのじゃないのかなぁって・・僕の中のシンプルの一つの答えは「材料で空間を構成する」
例えば、コンクリート柄じゃなくてコンクリートで表現するとか。 RC打ちっ放しの内装で終わりとか。これってすごいシンプルに見えるじゃん?シンプルだけど、人が好きっていうのは材料の表情がちゃんと出てるからだよね。
「材料をしっかり活かした空間」というのがシンプルな空間になるのかなぁ。
スタッフ:なるほど・・シンプルの定義というか、考えてることっていうのはなんとなく理解できたと思うんですけど。
実際に家を建てるってなって、「シンプルな感じが好きです」って人がいるじゃないですか。シンプルって素人からすると真っ白な空間がシンプルだと思いますってなった時にそれが「=オシャレ」とか素敵だなとかかっこいいなに 繋がりにくいんですよ。
でも、さっき言ってた素材感で空気感とかを変えてやるっていうのがいいのかなって、今話を聞いていて思いました。
ボス:そうだね。「真っ白がいいです」で、真っ白のアプローチが色々あるわけじゃん。もともと真っ白な素材を使えば素材感が出る「白」が出るわけだからさ。「真っ白な空間がいいです」→「白いクロス貼ります」じゃあちょっと足りないんだよ。もともと白い素材とか漆喰でもいいんだけど、白でいろんな素材を組み合わせて表情を出す。だけど全体トーン全部「白」っていうのはすごい素敵だと思う。
いろんなものを削ぎ落とすっていうのが第1歩目だよね。
2歩目としては、その素材が何かっていうところ。素材をちょっとこだわってあげる。塗りでもいいし、石でもいいし、木でもいいし。それで素材の力っていうのをそのまま発揮しながらトーン合わせだけしてあげれば、シンプルだけど味わい深い 。
「味わい深い」っていうのを プラスしてあげるといいのかもしれないね。深さが出るからね。殺風景とか、寒々しいっていうか冷たく感じるみたいなのが なくなるかもしれない。
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