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craft counter

名古屋市内のRC造マンションリノベーション計画。クライアントのご夫婦から人が立ち寄りやすい家にしたい、自然とリビングに集まる家にしたいとご要望をいただいた。ご主人は自分のスタイルをしっかり持っており、話を聞くと全てに物語を持ち、意味合いを楽しみながら知的好奇心を満たす暮らしを好んでいることがわかり、いろいろな動作や考えを巡らせるその「瞬間」を楽しむ暮らしが合うのではないかと考えた。奥様は自分のお気に入りを大切にして自分のペースを大切にされており、ご主人と同じように知的好奇心を満たす暮らしを好んでいたので、いろいろな動作や習慣の「時間の流れ」を楽しむ暮らしが合うのではないかと考えた。また1級建築士でもあるため、素材やディテールにもこだわっていきたいとご要望を受けた。

ご夫婦とも職場に自分の空間があり、一人になる時間が確保できるため、「住まい」に求めることはそれぞれの知的好奇心を満たす「事柄」を共有して、一緒に時間の流れを過ごしながら、それぞれの楽しみ方を生み出していく暮らしが良いのではないかと考えた。ブランド品より一点ものを好むご夫婦は自分たちでもいろいろなものを作ることを楽しみのひとつとしており、二人で料理をしたり、ドライフラワーを作ったりなど共有する事柄が明確だったため、その事柄をストレスなく実践できる場が必要と考えて、「作業台=クラフトカウンター」をつくることで「事柄」の共有が実現できると思い、コンセプトを提案した。

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【趣味のワイヤーアート】

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【ワークスペース】

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エントランスにも「居場所」をつくるためにマンションリノベでありながら約6畳の土間スペースを確保した。ご主人が「靴を育てる」ことが趣味のひとつなので、靴をメンテナンスしたりドライフラワーを飾ったりできるように計画した。キャンプ道具などをしまう収納棚はドレープカーテンではなく、岡山の倉敷にあるショップから帆布生地の蝋引き加工品を取り寄せて採用した。「蝋引き=ろうびき」にすることで、開閉時を繰り返していくうちに生地に「クセ」がつき、ご家族の手によりうまれた生地のしわが、家の成長を目視できるポイントとなっている。

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このエントランスは床から壁まで継ぎ目なく一体的にモルタル塗りで仕上げたのは理由がある。コンクリートの性質上、必ずクラックが入るのだが、あえてクラックが入るように目地を入れずに計画した。今後趣味のひとつとして「金継ぎ」をしたいとのことだったので、クリエイティブなご夫婦が家を成長させていってくれることを願って建築に金継ぎを取り入れる試みをした。

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【1年後、クラックに金継ぎ補修】

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家はわき役、住まい手が主役になるように「事柄」を楽しむ暮らし。それは「クラフトカウンター」により実現し、家の成長を楽しみながら、その「瞬間」とその「時間の流れ」を楽しむ。

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【craft counter】

 

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