2018/07/31
★ワタシノカンガエルコト(インテリア論)
カウンター上照明はアンティーク品です
私のこだわりの一つにインテリアがあります。
インテリアにこだわる理由はもともと私はインテリアデザイナーを目指していたからです。
ただインテリアの仕事は曖昧で
何が正解なのかも無いですし、建築ほどの法的規制はありません。
感覚の部分があるのでインテリアでプロを名乗るのは
センスと自信とその裏付けが必要になります。
もちろんトレンドにも敏感でなければいけません。
それは建築、インテリアだけではなく、ファッションや美容、趣味など
多種多様の雑学が必要です。
カラーコーディネートやマテリアルの選定も同じで
ただ見た目が良いとかではなくその素材が適切であるか、
求めている効果を生み出すことができるのかなど多角的に考える必要があります。
なのでインテリアデザインは右脳だけの仕事ではなく
案外左脳も使うのです。
もうすぐお引渡しのマンションリノベーションの物件。
20年以上も前の鉄筋コンクリートをむき出しにすることは
新築のRCの美しさとはまた違った味わいが生まれます。
ビンテージ加工等良くありますが、まさに本物のビンテージ。
ざらつきやムラ、傷などをポジティブにデザインに落とし込むのも
私の仕事です。
写真の壁はイタリアの左官、オルトレマテリアを塗っています。
まだ東海圏では珍しいこの左官材は表情がよく、また自然素材なので
体にやさしい素材です。
全体的に「ムラ感」と「ざらつき」を出したインテリアテイストは
私の好きなテイストでもあります。
少し大人の品がある空間は
長く住む上で飽きがこないし、落ち着いて暮らせます。
まさに住むことに「静」を求める方はおすすめです。
膨大な素材の特性やトレンドを知ることで
クライアントに提案する幅が広がるので
まさにその方のオリジナルの空間「空気感デザイン」を実現することができます。
今日もひたすら手描きでパースを描いています。
そろそろパースの個展?も開けるくらいの量になってきました。
機会があったら本でもつくってみようかなとも思います。(自費出版で)
どんなことでも手描きが減りつつあるこの世の中に
少しでも残していきたいコトとしてまだまだ手描きはやめません。
話はだいぶそれましたが、今回私が伝えたいことは
インテリアの可能性は色や新しい素材だけではなく
時の流れで生まれた素材もうまく利用することで
世界にただ一つのインテリアになるということです。
たとえば部屋に一つだけ100年前のグラスがあるとかだけでも
絶対に巡り会わなかったはずのプロダクト商品が
横並びになっているということの素晴らしさや尊さを
インテリア好きの方と共有したいと考えています。
私の事務所には無数のアンティーク商品が並んでいます。
一つ一つ物語があります。
ご興味のある方は是非私のインテリア論をお伝えしますので!
あくまでご興味のある方です(じゃないと眠くなると思います)
奥の壁(オルトレマテリア)